• 検索結果がありません。

第 2 章 基本機能の学習 13

2.9 インターネットでの活用

SWP,SW v5ではPDFファイルのタイプセットが行えるようになりました. もちろんタイプ セッティングしたPDFファイルはAdobe ReaderのようなPDFビューワで表示することができ ます. また作成したTEX文書をHTMLファイルとしてエクスポートしたり,.texまたは.rap ファイルとしてインターネット上に公開することもできます. プログラムを終了することなく, ンターネットブラウザやPDFビューワを起動して目的のURLアドレスのウェブページを画面に 表示することができます.

2.9.1 PDF ファイルの作成

SWP,SW v5ではPDFファイルのタイプセッティングができるようになりました. SWP, SWDVIファイルの代わりにPDFファイルを生成する機能を搭載しています. SWP,SW 作成した文書からPDFファイルを作成するために別途必要なソフトウェアはありません. ただし PDFファイルをプレビューしたり,印刷するためのビューワは必要です.

プログラムはpdfTEX(欧文書の場合),あるいはdvipdfmx(日本語文書の場合)を用いて PDF文書を作成します. LATEXによって自動的に生成されるすべてのクロスリファレンスおよび 他の文書の要素は維持されます. フォントと画像は生成されるPDFファイルに自動的に埋め込ま

れます. 文書にhyperref パッケージを追加した場合,文書中のクロスリファレンスはタイプセッ

ト時ハイパーテキストリンクに変換されます. また目次から該当するセクションへのリンクも作成

されます. PDFでタイプセットしてもDVIでタイプセットしても出力した文書の表示に差はあ

りません. タイプセッティングについては,4章「文書のタイプセッティング」を参照してくだ さい.

◮PDFファイルを作成する

1. SWPまたはSW で文書を作成します.

2. タイプセットメニューから出力選択を選択します.

3. PDFまたはDVIPDFを選択し,OKボタンをクリックします.

また画像と数式プロットのエクスポート様式を変更することもできます. 詳細はCreating Documents with Scientific WorkPlace and Scientific Word マニュアルとオンラインヘ ルプを参照してください.

4. タイプセットメニューからPDFプレビューまたはPDF印刷を選択します. PDFビューワが起動し,タイプセットしたPDFファイルを表示,または印刷します.

2.9.2 文書を HTML 形式で出力する

HTMLエクスポートフィルタを使用すると文書を容易にHTML化することができます. エク スポートされたファイルは最近のブラウザであれば表示でき,またLATEXをサポートしていない ワードプロセッサでも読込みが可能になります. 文書をHTMLファイルとしてエクスポートす る際,フィルタは画像をデフォルト形式で出力しますが,その設定は変更可能です. また数式やプ ロットもすべて画像ファイルに変換します. このためそれらに対し数式演算を施すことはできま せん. またオプションとして数式をMathML形式で出力することもできますが,すべてのブラウ

ザがMathMLをサポートしているわけではないので注意が必要です. 文書中にHTMLコマンド

を設定することも可能で, HTMLフィルタはそれらをブラウザに引き渡します. 詳細はCreating Documents with Scientific WorkPlace and Scientific Word を参照してください.

HTMLフィルタはLATEXによって生成されるクロスリファレンスとか他の文書要素を無視す るので,その点を配慮して文書を用意する必要があります. デフォルトとして,フィルタはスタイ ル(.cst)ファイルの内容を反映したCascading Style Sheet.css)を生成します.

2.9 インターネットでの活用 31

◮HTMLファイルとして文書をエクスポートする

1. オンラインで表示されることを前提にして文書の様式を整えます.

2. 数式,画像,数式のプロットのエクスポート設定を変更するには次のようにします.

(a)ツールメニューのエクスポート設定を選択し,HTML形式でのエクスポートオプショ ンタブを選択します.

(b)必要に応じて数式のエクスポート設定を変更します.

(c)エクスポートする画像の設定を変更するには,画像の設定ボタンを選択して設定を変更 し,OKボタンをクリックします.

(dOKボタンをクリックします.

3. ファイルメニューから文書のエクスポートを選択します. 4. 保存する場所を選択し,ファイル名を入力します.

5. ファイルの種類ドロップダウンリストから,保存するHTML形式を指定します. 6. 保存ボタンをクリックします.

2.9.3 インターネット上の TEX ファイルを使用する

製品で作成した.texファイルまたは.rapファイルは,インターネット上に公開することができま す. インターネットに接続でき,SWP,SW,SNB,SV のユーザであれば,インターネット上の文 書を閲覧することができます. 製品からインターネットに接続して文書を開く方法は,次のイン ターネットの閲覧を参照してください.

インターネット上にあるSWP,SW,SNB文書は,新規ドキュメントウィンドウで読込み専用 ファイルとして開かれます. もし文書を処理したい場合,またはSWP,SWで文書をタイプセッ トしたり,SWP,SNBで数式を計算したりする場合は,一旦ローカルディスクに保存する必要が あります.

2.9.4 インターネットの閲覧

ハ イ バ ー テ キ ス ト リ ン ク 先 の イ ン タ ー ネ ッ ト 上 に あ る 文 書 へ の ジ ャ ン プ 機 能 に 加 え, 任 意 の URLをプログラムから開くことができます.

◮ネット上のターゲットにアクセスする

1.ファイルメニューからネットへアクセスを選択します.

2.ネットへアクセスのダイアログボックスに目的のURLアドレスを入力します. 3. 開くボタンをクリックします.

指定したアドレスがSWP, SW, SNBで作成した.texファイルまたは.rapファイルではない場 合,ウェブブラウザやPDFビューワのようなソフトウェアを適宜起動します. 開かれた文書はそ のままの状態に置かれます. 対象とする文書の拡張子が.texまたは.rapの場合は,読込み専用ファ イルとして画面上に表示されます. それに対して何らかの処理や演算を実行する場合は,そのファ イルのコピーをローカルディスクに作成する必要があります.

◮ネットへのアクセスを停止する

停止ツールバーの をクリックします. またはctrl+breakを押します.

関連したドキュメント